闇の子供たち

Isao2008-10-09

○著者:梁 石日
タイにおける人身売買、幼児売春、臓器売買をテーマにした小説。物語は7〜8歳で親に売られ、売春を強制される少年・少女のとてつもなく絶望的な日々の描写からはじまり、人身売買、幼児売春撲滅を掲げるNGO団体の戦いが展開される。
人身売買、幼児売春の悲劇を語ると共に、汚職が蔓延した非民主国家におけるNGO団体の活動の難しさを語った作品。描写はグロテスクで目を背けたくなる部分もありますが、これが現実かと思うと心をえぐられます。