ブルーオーシャン戦略

○著者：W・チャン・キム
いわゆるケーススタディ集で読むのに苦労したというのが実感。この手の本は成功例から導き出される論説なのでどこか結果論のような気がしてならず、なかなか解釈が難しい。。。先週、大学講義の参加者で中小企業向けコンサルタント（中小企業診断士）の方が、現場において学術論を振りかざすことはBetterではなく（中小企業という前提で）、各々の企業に合わせた（現場担当にあわせた）コンサルを大切にしていると言っていたが、本書を読んでしっくりこない感じは実現場と論説のズレというところで似通っていると感じる。
ただし、私は今自分のビジネスとマッチングしないから本書に深い共感を抱けなかっただけで、そもそも本書はあらゆるビジネスに対する特効薬という前提ではないし、かつ戦略・戦術とは多種多様な環境における複合物だからケーススタディにより成功例を知っておく事に意義があるのだろう。（ビジネススクールなどではケーススタディが多く取り入れているので講義に参加してみたい気もする。）